誰だって引っ越しはスムーズに行いたいものです。しかし単なる旅行と違い、全ての家財道具を一度に移動させなくてはいけない引っ越しは、段取りを間違えるととても面倒なことになるものです。
ここでは出来るだけスムーズな引っ越しを実現するためのコツを紹介しています。
目次
引越し当日までの準備
荷作りが終わっていることが大前提
引っ越しするとなってから、当面使わないものは順次荷作りしていくわけですが、これが思いのほかうまくいかないことも多いものです。
一度段ボールの奥底にしまったものが必要になり、しかもそれがどこに仕舞われているのかわからないばかりに、あらゆる段ボール箱を次々と開けてしまうなんてことも起こります。
荷作りは完了させておくことが大前提ですが、当日必要となる最低限度のものを残して行うことを忘れてはいけません。
荷作りについて、さらに詳しく知りたい方はこちらもお読み下さい。
当日はなにもしなくて良い状態にしておくのが理想
引っ越し業者に依頼しているのであれば、自分がなにかする必要というのは基本的にありません。業者が次々と荷物を運び出す様子をただ観察していれば良いことになります。
当然、必要なときに適格な指示を出す必要はありますが、たいていの引っ越し作業では、依頼主の判断を仰がなければならない状況が起きるのは新居です。
自分で持っていく最低限度必要なものと、引っ越し業者に運んでもらう大半の荷物を分けておくことが大きなポイントになります。
引越し当日の流れ
必ずひとつ、なんでも入れられる箱を用意しておく
どれだけ事前に完璧な荷作りをしたつもりでも、当日になってどうしても忘れていたり、抜けているものが出てきたりします。
そういった場合に備えて、ちいさめの段ボールひとつは開封状態にしておき、最後まで物が入れられるようにしておきましょう。
この段ボールはたいていの場合、新居で最初に開けることになる段ボールですから、目印などを付けておくと便利です。
引っ越し業者の作業員への「心遣い」について
引っ越し業者の作業員に対し、必要以上に気を遣う必要はありません。特に「心付け」といった金品については、必ず渡さなければならないというものではないのです。
ただし依頼主だからといって必要以上に居丈高な態度を取ることは、当然避けなければなりません。
これはなにも引っ越しに限ったことではなく、モラルとしてのことですが、なぜか引っ越し作業中には高圧的になる依頼主が多いと言います。
非日常の雰囲気が、なにかしら影響するのかもしれませんが、そうならないよう注意しましょう。
電気、ガス、水道などの手続き 賃貸住宅の清算
電気やガス、水道などの公共料金については、口座引き落としになっていれば特に問題はありませんが、ブレーカーや元栓は必ず最後にチェックしましょう。
当日清算になる場合であれば、引っ越し作業が終わるおおよその時間を業者さんに知らせておき、旧居を引き払うときに一緒に清算します。
賃貸住宅では大家さんや管理会社の担当者が、最後に原状復帰の状態を見分します。敷金を収めている場合は、清掃料金や修繕に必要な費用が差し引かれます。
もっとも大半の費用は大家さんが負担すべきもので、特に「普通に住んでいて生じた汚れ」などを弁済する必要はありません。
全ての作業が終了したら
本当の貴重品だけは必ず自分で運ぶ
通帳や印鑑などの重要書類や貴重品は、必ず自分が運ぶようにしましょう。
引っ越し業者が無くすということはまず考えられませんが、なにかのトラブルが起きたときに取り返しがつかなくなるからです。
また、新居についてからすぐに全ての荷ほどきができない可能性を考えた場合、当然急に必要になったときに代替がきかないものは注意しなければならないということです。
逆に安価なものであれば、いざとなったらコンビニエンスストアなどで購入すれば良いと割り切ってしまいましょう。
ガムテープやスリッパ、ティッシュペーパーや充電器など、新居ですぐに必要なものは考え出せばキリがありませんから、ある程度の妥協は必要になるのです。
掃除道具は最後まで残しておくことになる
多くの人は、一定期間住んでいた住居になんらかの愛着を持っているようです。普段どれだけ部屋を散らかしている人であっても、引っ越しの最後にはその部屋を隅々まで綺麗に掃除したいという欲求にかられます。
簡単な掃除道具は最後まで残しておいて、作業が終わった後に簡単な掃除をしてみましょう。その作業が旧居との別れを告げる儀式のように感じるかもしれません。